院長ブログ
2025.07.02
根管治療は一生に一度で済むのか
根管治療は、歯の根管内の感染や炎症を除去し、歯を保存する処置だが、一生に一度で済むとは限らない。治療の目的は、虫歯や外傷で神経が侵された歯を抜かずに残すこと。成功率は保険診療で約40%、専門医の自費診療で90%以上だが、治療後の管理や口腔状態により、再治療が必要になるケースがある。
一度の根管治療で終わる場合、治療が適切で、歯の再感染が防げれば、その歯は長期間機能する。治療後は詰め物や被せ物で保護し、定期検診と丁寧な歯磨きが必須。しかし、歯は治療で脆くなり、詰め物の隙間から細菌が侵入したり、新たな虫歯が発生したりすると、根管が再感染する。この場合、2回目以降の根管治療(再根管治療)が必要になる。再治療は初回より難易度が高く、成功率も下がるため、専門医の技術が重要。
さらに、別の歯で新たに根管治療が必要になる可能性もある。日本人の成人の虫歯保有率は約90%で、複数本の歯がリスクに晒される。生活習慣や予防ケアの不足は、別の歯での治療を誘発する。歯周病や外傷も根管治療の原因となり得る。
結論として、根管治療は一度で済む場合もあるが、口腔ケアや歯の状態次第で複数回、または複数の歯で必要になる。一生に一度で済ませるには、治療後のメンテナンスと予防が鍵。信頼できる歯科医と定期検診を続けることで、再治療のリスクを最小限に抑えられる。
